ビットコインの価格が急落し、その原因となったのが仮想通貨取引量世界1位にもなった海外取引所Binance(バイナンス)がハッキングにあったのでは?というものでした。
その後、仮想通貨の出金が一時停止になったものだからパニックに!
少し前に日本の仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)が約580億円ハッキングされて様々なメディアで取り上げられました。あの時もかなりパニックになっていましたが、今回は世界でも人気の取引所なだけに影響は大!
画像でも分かるようにビットコイン(Bitcoin)が急落しています・・・
Binanceは本当にハッキングにあったのか?
バイナンスからの発表では、Binance自体はハッキングにあっていないとの事です。
但し、不正売買は行なわれたのは事実です。
では、この不正売買はどうして起こったかと言うと、
一部ユーザーが利用していたBOT(外部ツール)が、フィッシングサイトによってAPIキーを盗まれ、その犯人が盗んだAPIで不正売買を行なったという事です。
そのためAPIキーを登録且つ何かのBOTを利用していた一部のユーザーのみがハッキング被害に合ったという発表です。
APIキーのハッキングは、日本の仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)でもありました。
※API自体が悪いというものではありません。
BOTとは、作業を自動化するプログラムの事です。
例えば、ツイッターですと自動ツイートや特定の発言に対してリプライするのもBOTです。また、Google等の検索エンジンもBOTによって情報を収集しています。
フィッシングサイトとは、簡単にいうと詐欺サイトの事です。
有名・人気サイトを本物そっくりに作り、ID・パスワード・クレジットカード情報を入力させて、その情報を盗むというものです。
そして、盗んだ情報により不正利用や不正出金をする犯罪です。
フィッシング詐欺の例は調べると色々出てきます。
Amazon、Yahoo、ヤフオク、楽天市場、Apple、Google Play、銀行系などなど。
とにかく有名サイトはすべからくあるのではないでしょうか。
勿論、バイナンスでもフィッシングの注意喚起はされていましたが、今回はこのようなハッキングによる不正売買が起きてしまいました。
不正売買されたアルトコインは、ヴァイアコイン(Viacoin/VIA)というものです。
ハッカー達はVIAを高騰させ、高値で売却をしようと試みたようです。
画像でも分かるように異常に価格が上がっています。
Binanceの出金一時停止は何故か?
これは、異常を察知したバイナンス側がすぐさまとった措置です。
この迅速さがなかったらより大きな損害に発展しやばいことになっていたかもしれません!
日本の取引所で同様なケースが起きた場合、ここまで迅速に対応できるのか・・・
Binanceハッキング騒動後のCEOツイート
不正な取引があったため自動アラームが作動したとツイートしています。
またフィッシング詐欺についても触れています。
一時出金停止となりましたが、その後間もなく預金、取引、出金が再開されました。
また、不正な取引は取り消され、ハッカーのコインは寄付される粋な計らい!
以下は今回の件についてのBinance公式サイトのお知らせです。
こちらでも資金は安全であり、盗まれてはいない事を説明しています。
またハッカー達はコインを盗めなかっただけではなく、彼らのVIAコインも凍結されたとのこと。
On Mar 7, UTC 14:58-14:59, within this 2 minute period, the VIA/BTC market experienced abnormal trading activity. Our automatic risk management system was triggered, and all withdrawals were halted immediately.
This was part of a large scale phishing and stealing attempt.
So far: All funds are safe and no funds have been stolen.
参考:Binanceお知らせ
APIキー削除方法
今回の騒動で、バイナンス側からもAPIキーを一旦削除して下さいとのアナウンスがありました。そのため登録している方は一旦削除しましょう。
- メニューから「Account」を選択
- APIの「API Settings」を押す
- 「Delete」を押して全てのAPIキーを削除
「To get started with the API, create a new key.」と表示されると、APIキーが作られていません。
今回何より特質すべき点は、Binance(バイナンス)の対応の早さ!!
Coincheck(コインチェック)は何かと後手に回りしたが、取引量世界トップはこういった対応の早さにには関心します。
ですが、今回のようにフィッシングによる損失はさすがのバイナンスもどうする事も出来ません。
そのため、あまり怪しいサイトや外部ツールは使わないように自分でも気をつけるようにしなければなりません。
https://www.binance.com/