Google AdSenseのクリック単価が低い場合、表示されている広告のジャンルやドメイン(URL)が原因の一つの可能性があります。
よく言われている平均のクリック単価は30円程度なので、その金額よりも低い場合は一度ブロックを試してみると良いです。
広告のブロックのやり方は簡単ですので、すぐにできます。
アドセンスのブロック方法の種類
サイトに表示され得る広告の内容をサイト運営者様ご自身にコントロールしていただけるよう、AdSense では広告の審査とブロックに関するさまざまなオプションをご提供しています。
サイトでの広告の許可とブロックに関する AdSense ガイド
Google AdSenseには「ブロックのコントロール」というのが用意されています。
これで広告をブロックします。
ブロック方法は基本以下の4種類になります。
- 「カテゴリ」でブロックする
- 「広告主のURL」でブロックする
- 「広告ネットワーク」でブロックする
- 「広告レビューセンター」でブロックする
①「カテゴリ」ブロックは、その名の通りカテゴリごとにブロックをする方法です。
広告はカテゴリに分けられていますので、そのカテゴリをブロックするとそのジャンルの広告が出なくなります。
例えば、「アート、エンターテインメント」をブロックすると、そのカテゴリの広告が表示されなくなります。
カテゴリは「一般カテゴリ」と「デリケートなカテゴリ」の2つに分かれています。
因みに「一般カテゴリ」は、全部で497種類あるようです。
特定の一般カテゴリやサブカテゴリに属する広告をサイトに表示しないようにするには、AdSense アカウントの [一般カテゴリ] 設定を更新してブロックします。
AdSenseの一般カテゴリをブロックする
特定のデリケートなカテゴリに属する広告をサイトに表示しないようにするには、AdSense アカウントの [デリケートなカテゴリ] 設定を更新してブロックします。
AdSenseでデリケートなカテゴリをブロックする
②「広告主のURL」ブロックは、特定の広告をそのURLからブロックします。
恐らく一番使うブロック方法です。
例えば、楽天(www.rakuten.co.jp)やAmazon(www.amazon.co.jp)の広告をブロックすと、自分のサイトには楽天とAmazonの広告が表示されなくなります。
特定の広告をご自分のページに表示しないようにブロックすることができます。競合他社のサイトにユーザーが流れてしまうなどの理由から表示したくない広告がある場合は、この機能を使用すると便利です。
AdSenseで広告主のURLをブロックする
③「広告ネットワーク」とは、複数の広告媒体を集めて広告配信ネットワークを作り一斉配信する仕組みです。
例えば楽天やAmazonは「Criteo(クリテオ)」というリターゲティング会社からも広告が出されていますので、ブロックすると広告は表示されなくなります。
但し、Criteoは多くの企業が利用していますので注意が必要です。
Google のシステムは、Google 広告の広告であっても、広告ネットワークの広告であっても、最高額の広告を常に表示します。広告ネットワークをブロックすると、ブロックされたネットワークはお客様のサイトのオークションにかけられません。そのため、その広告スペースの潜在的な収益が押し上げられず、収益にマイナスの影響を与える場合があります。
Google 認定の広告ネットワークをブロックする場合の考慮事項
④「広告レビューセンター」は、現在多く表示されている広告を確認したりできます。
サイトやブログに好ましくない広告が表示されている場合は、「広告レビューセンター」からブロックもできます。
広告レビュー センターの概要
広告レビュー センターは、サイトに表示される広告について、より詳しい情報を取得して管理するための機能です。広告レビュー センターを有効にすると、サイトに掲載された個々の広告を審査して、今後もサイトのページに掲載するかどうかを判定できます。
アドセンスの広告ブロック方法を実践する
では実際に広告をブロックするやり方の説明になります。
ブロックは、「すべてのサイト」と「個別のサイト」のどちらでも行う事ができます。
下記の広告ブロック方法は「すべてのサイト」で行っていますが、個別に設定したい場合も同様のやり方でできます。
またクリック単価を上げるためによくブロックをした方が良いと言われている、「楽天」「Amazon」をブロックしていきます。
広告ブロック後は、反映まで少し時間が掛かります。
「カテゴリ」でブロックする方法
カテゴリは「一般カテゴリ」と「デリケートなカテゴリ」の2種類あります。
「一般カテゴリ」は、アパレル、スポーツ、ニュース、ビジネス、不動産、旅行などです。
「デリケートなカテゴリ」は、占い、美容整形、消費者金融、出会い系、宗教などです。
AdSense ヘルプ:デリケートな広告カテゴリ
「一般カテゴリ」のブロックには上限があり、最大50個のカテゴリやサブカテゴリの広告をサイトに表示しないよう設定できます。
まずは「ブロックのコントロール」をクリックします。
続いて「すべてのサイト」をクリック。
「一般カテゴリを管理」をクリック。
右列の「ステータス」をクリックし、「許可済み」から「ブロック済み」となれば広告のブロックが完了です。
ブロックを解除するときは、同様にステータス部分をクリックすると解除されます。
「広告主のURL」でブロックする方法
URLのブロックの上限は500個になります。
では、「広告主のURL」でブロックする方法の説明です。
「広告主のURLを管理」をクリックします。
広告をブロックしたいURLを入力します。
複数の広告主をブロックしたい場合は、「カンマ」で区切ることで一緒にブロックもできます。
楽天とAmazonの広告をブロックする場合は「www.rakuten.co.jp」「www.amazon.co.jp」を入力します。
URLを入力したら「検索」を押します。
入力したURLがポップアップで表示されます。
ブロックする場合は、「ステータス」を「許可済み」から「ブロック済み」に変更します。
「閉じる」をクリックすると、「ブロックされたURL」の箇所にURLが表示されます。
これでブロックは完了です。
「広告ネットワーク」でブロックする方法
「広告ネットワークを管理」をクリックします。
広告ネットワーク部分に例えば「rakuten」と入力し、「検索」をクリックすると該当する広告ネットワークが表示されます。
ブロックする場合は、「ステータス」を「許可済み」から「ブロック済み」に変更します。
ブロックした広告ネットワークが追加されます。
楽天の広告は公式URL以外にも「Criteo」というリターゲティング型広告サービスでからも表示されます。
そのため、一緒にブロックしても良いです。
「広告レビューセンター」でブロックする方法
「広告レビューセンター」は左メニュー部分にありますので、クリックします。
デフォルトでは「表示回数が最も多い」広告が表示されます。
その中でブロックしたい広告がある場合は、赤色のアイコン部分(この広告をブロックします)をクリックします。
「広告をブロックしました」と表示されれば、これでブロックできたことになります。
やっぱりブロックを解除したい場合は、上部の「ブロック済み」をクリックします。
現在ブロックしている広告が表示されます。
ブロック解除したい広告の赤色のアイコン部分(この広告のブロックを解除します)をクリックします。
「広告のブロックを解除しました」と表示されれば、これでブロックの解除ができました。
また検索窓からテキスト、URL、ドメインでも検索して広告をブロックする事ができます。
サイトにブロックしたい広告が表示されている場合
自分が運営しているサイトやブログ、または他社のサイトなどを見て、「この広告は表示ブロックしたいなぁ」という特定のサイトがあった場合。
この場合は、広告の上で右クリックしてリンクのURLを調べます。
あとはそのURLを「広告主のURL」でブロックする方法のやり方で表示させないようにできます。
一般的に言われているクリック単価が高いジャンルと低いジャンル
前提として、ネットでもよく言われていますがこれらは推測です。
絶対ではありません。
が、高いジャンルは多分そうだと個人的には思います。
- 美容系(ダイエット、エステ、脱毛など)
- 金融系(クレジットカード、住宅ローンなど)
- 保険系(生命保険など)
- 投資系(株、FX、不動産など)
- 仕事系(就職、転職、求人など)
- 婚活・出会い系(結婚相談、婚活など)
上記はクリック単価も高いとしてよく言われていますね。
そのため、上記に該当するような記事を書くとクリック単価が低いのが高くなるかもしれません。
もしGoogle AdSenseで稼ぐ事を一番に考えている場合は、上記ジャンルの何れかで特化型サイトやブログを作ると単価も高くなりやすく稼げるかもしれません。
但し、YMYL(お金や健康などに関わること)に該当するジャンルはかなりシビアになっていますので検索順位を上げるのは難しいです。
- 物販系(楽天、Amazonなど)
- モバイルアプリ系
- マンガ系
- ゲーム系
- ドメイン販売系
上記のように言われる事から、アドセンスで稼ぐためには楽天やAmazonはブロックした方が良いと言われています。
しかし、繰り返しになりますが推測ですので注意してください。
広告ブロックのしすぎで収益が落ちる事にも注意
クリックされても単価が安い広告やクリックされにくいような広告はブロックが効果的に働く可能性がありますが、反面その分表示される広告数が減ります。
Google AdSenseは、まず訪問者にクリックをしてもらわなければ収益をあげられません。
そのため、広告をブロックすることによって本来クリックされるかもしれないクリックが無くなる恐れもあります。
楽天やAmazonは利用者がとても多いです。
そのため、セールの広告などはクリックもされやすいのでブロックをしてしまうとその分アドセンスの収益が落ちる可能性もあります。
個人的には、楽天アフィリエイトやAmazonアソシエイト中心にしているサイトであれば、楽天とAmazonはブロックしても良いと思っています。
アドセンスの収益は落ちてしまいますが、アフィリエイト収入の方が高いので全体としての収益は上がる可能性が高いためです。
クリック単価が低いのが高くなるかものまとめ
クリック単価を上げるために、クリック単価が低いであろう広告をブロックするのは効果的ではあります。
しかし、まだサイトやブログを立ち上げて間もない場合は、記事数も少なく、アクセスも少ないため、Google AdSenseの広告を全て許可しておいた方が収益は多く見込めるかもしれません。
また、以下に該当する場合はブロックしても良いかもしれません。
- 自分のサイト・ブログの印象が悪くなる広告
- 自分のサイト・ブログに関係のない広告
- アフィリエイト広告と重複する広告
特に③ですが、Google AdSenseの広告をクリックされてもクッキーは残りません。
これも楽天やAmazonのブロックを勧める理由の一つです。
クリック報酬よりも購入して貰えた場合の収益の方が高い可能性があります。
せっかく自分のサイトのクッキーが残っているのにGoogle AdSenseの広告をクリックされたことで、そのクッキーが無効になってしまう恐れもあります。
そのため、機会損失を無くすために楽天とAmazonをブロックすることが勧められています。
結局の所、サイトによって単価が高くなる一方で全体の収益が落ちる場合もありますので、必ず広告ブロックをした後はレポートで単価や収益がどのように変化しているか確認をしましょう。
そして、広告のブロック方法は以下の2点をよく使うと思いますので覚えておくと役立つと思います。
- 「カテゴリ」でブロックする
- 「広告主のURL」でブロックする