FramePack StudioのCUDAエラー完全対処ガイド|cu128・cu126不一致からDriver・VRAM問題まで解決

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FramePack Studioをインストールしたのに、CUDAエラーが出て動画生成ができない。
cu128で落ちる、cu126にすべきか分からない、No CUDA GPUs are available と表示される、CUDA out of memory が出る。

こうしたエラーは、環境が壊れているのではなく、Torch・NVIDIA Driver・GPUメモリの整合が崩れているだけであることがほとんどです。

本記事では、FramePack Studioで発生するCUDAエラーを

  • cu128 / cu126のバージョン不一致
  • NVIDIA Driverの不整合
  • GPU未認識問題
  • VRAM不足(CUDA out of memory)

の順に切り分け、原因を特定する具体的手順を解説します。

上から順番に確認すれば、ほとんどの環境は安定します。
焦らず、1つずつ整理していきましょう。

【Windows対応】FramePack Studioのインストール方法|AI動画をローカル生成する完全手順

  1. 結論|CUDAエラーの原因は「バージョン不一致」
  2. よくあるCUDAエラーの症状一覧
    1. RuntimeError: CUDA error: device-side assert triggered
    2. Torch not compiled with CUDA enabled
    3. No CUDA GPUs are available
    4. CUDA out of memory
    5. symlink not supported や huggingface warning
    6. localhost:7860が開かない
  3. TorchとCUDAバージョン不一致(cu128 / cu126問題)
    1. cu128 / cu126とは何か?
    2. なぜ不一致が起きるのか
    3. cu128で落ちてcu126で動く理由
    4. どっちを選ぶべきか?
    5. この症状なら「cu」不一致を疑うチェックリスト
    6. 要点整理
  4. Torchを再インストールしてCUDAバージョンを揃える方法
    1. 現在のTorch環境を確認する
    2. Torchをアンインストールする
    3. 安定版としてcu126をインストールする
    4. GPUが正しく認識されているか確認する
    5. それでも解決しない場合の考え方
  5. なぜNVIDIA Driverの不整合でCUDAエラーが起きるのか
    1. CUDAは2階建て構造
    2. なぜ「古いDriver」で新しいcuが動かないのか
    3. 古いだけでなく「不整合」でもエラーは起きる
    4. cu126で安定しやすい理由
    5. Driver不整合を疑うべきタイミング
    6. 本質のまとめ
  6. NVIDIA Driverが正常かどうかを確認する方法
    1. nvidia-smiが正常に動作するか確認(最重要)
    2. PythonからCUDAが有効か確認
    3. Driverバージョンを確認
    4. Driverをクリーンインストールする方法
    5. ノートPC・複数GPU環境の注意点
    6. 切り分けの最終判断
  7. GPUが認識されていない場合
    1. デバイスマネージャーでGPUが表示されるか確認
    2. nvidia-smiでGPUの表示確認
    3. Pythonからデバイス数を確認する
    4. リモートデスクトップ利用時の注意
    5. ノートPCのハイブリッドGPU問題
    6. 切り分けの最終判断
  8. VRAM不足(CUDA out of memory)エラーの具体的対処
    1. なぜVRAMは不足するのか
    2. 最優先で行うべき対処
    3. それでも足りない場合の調整ポイント
    4. RTX3060(12GB)の目安
    5. 技術的な補足
    6. VRAM不足の判断基準
  9. 最終チェックリスト(それでも直らない場合)
    1. 仮想環境を削除して再構築する
    2. Pythonのバージョンが対応範囲か確認
    3. CUDAキャッシュを削除
    4. Windows Update直後ではないか確認する
    5. セキュリティソフトが干渉していないか確認
    6. 物理的なGPU問題の可能性
    7. 最終判断の流れ
  10. まとめ|CUDAエラーは順番に切り分ければ必ず原因にたどり着く
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結論|CUDAエラーの原因は「バージョン不一致」

FramePack Studioで発生するCUDAエラーの多くは、TorchのCUDAバージョンと環境の不一致が原因です。

特に、

  • cu128でエラー
  • cu126に変更すると解決
  • NVIDIA Driver未更新

といったケースが非常に多く見られます。

慌てずに、以下の手順で順番に確認していきましょう。

よくあるCUDAエラーの症状一覧

FramePack Studioで発生するCUDA関連エラーは、表示メッセージによって原因の方向性がある程度特定できます。

まずは、実際によく見られるエラーとその意味を整理します。

RuntimeError: CUDA error: device-side assert triggered

症状

  • 動画生成開始直後に停止
  • 黒い画面にRuntimeErrorが表示される
  • 以降、再実行しても同様のエラーが出る

主な原因

  • TorchのCUDAバージョン不一致
  • ドライバとTorchの整合性問題
  • モデル読み込み失敗

このエラーは「GPU内部で処理が失敗した」ことを示します。
多くの場合、cu128 / cu126の不一致が原因です。

Torch not compiled with CUDA enabled

症状

  • 起動直後にエラー
  • GPUを使用せずCPUモードになる
  • 生成が極端に遅い

主な原因

  • CPU版Torchがインストールされている
  • CUDA対応Torchが入っていない

この場合、CUDA付きTorchを再インストールする必要があります。

No CUDA GPUs are available

症状

  • run.bat実行時に表示
  • GPUが認識されていない

主な原因

  • NVIDIA Driver未インストール
  • ドライバが古い
  • GPUが無効化されている
  • リモートデスクトップ経由で実行している

まずは nvidia-smi が動作するか確認します。

CUDA out of memory

症状

  • 生成途中で停止
  • 解像度を上げた時に発生
  • VRAM使用率が100%に近い

主な原因

  • VRAM不足
  • 解像度が高すぎる
  • 同時アプリがGPUを占有

この場合は、解像度やフレーム数を下げることで解決することが多いです。

symlink not supported や huggingface warning

症状

  • 起動時に黄色の警告が出る
  • しかし動作自体は可能

主な原因

  • Windows環境特有の警告
  • シンボリックリンク未対応

これはエラーではありません。
無視して問題ありません。

localhost:7860が開かない

症状

  • ブラウザが接続できない
  • 黒い画面にエラーログが出ている

主な原因

  • CUDA初期化失敗
  • Torch不整合
  • VRAM不足

表面上は「起動しない」ですが、実際は内部でCUDAエラーが原因のケースが多いです。

TorchとCUDAバージョン不一致(cu128 / cu126問題)

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FramePack StudioのCUDAエラーで最も多い原因が、「Torch(PyTorch)側が使おうとしているCUDAランタイムと、あなたのPC環境(主にNVIDIAドライバ側)が提供できるCUDA実行環境のズレ」です。

ここを押さえると、「なぜcu128で落ちてcu126で動くのか」「どれを選べばいいか」が一気に整理できます。

cu128 / cu126とは何か?

u128 / cu126 は、ざっくり言うと

  • cu128版Torch=CUDA 12.8系の実行環境を前提にビルドされたTorch(CUDA関連ライブラリを同梱)
  • cu126版Torch=CUDA 12.6系を前提にビルドされたTorch(同梱)

という「Torchパッケージの種類」です。

重要なのは、WindowsでFramePackを動かす場合、TorchはCUDAツールキットを別途入れなくても動くことが多い点です。
(インストール記事でCUDA不要だったのはこの理由。必要なのは主にNVIDIAドライバと、対応したTorch。)

つまり問題は「CUDAを入れたかどうか」ではなく、

Torchが「同梱」しているCUDAランタイムと、ドライバが対応している範囲が噛み合っているか

ここです。

なぜ不一致が起きるのか

CUDA周りは、役割が2階建てです。

  • NVIDIA Driver(ドライバ):GPUをOSから使えるようにする土台。CUDA実行に必要な低レイヤを担当。
  • orch(cuXXX):その土台の上で動く計算エンジン。Torch側はCUDA関連ライブラリを「同梱」してくる。

この2つは別々に更新されます。

その結果、

  • orch(cu128)を入れた
  • でもドライバ側が古い/相性が悪い/環境が噛み合っていない
    → 初期化や計算のタイミングで落ちる

というズレが起きます。

cu128で落ちてcu126で動く理由

よくあるのがこのケースです。

  • cu128を入れる
  • 起動はするが生成開始で落ちる/CUDA errorが出る
  • cu126に落とすと安定する

これは、cu128が要求する条件(ドライバや内部ライブラリ整合)が、あなたの環境だとギリギリで崩れているときに起こります。

cu126は要求条件が少し緩く、互換の“当たり”を引きやすい。
だから「まずcu126を選ぶと安定しやすい」という判断が現場的に強いです。

どっちを選ぶべきか?

結論としては、次の優先順位が堅いです。

  • 基本はcu126:安定性優先。FramePackの導入で詰まりにくい。
  • cu128は“環境が新しく安定している人向け”:最新ドライバ+周辺依存も問題が出ない場合。

つまり、

生成が止まる/起動できない/CUDA errorが出る
まずcu126へ寄せる

が最短ルートです。

この症状なら「cu」不一致を疑うチェックリスト

次に当てはまるなら、まずcu128/cu126の不一致・相性問題を疑いの可能性ありです。

チェック

  • Torch not compiled with CUDA enabled(CPU版Torchが入っている可能性)
  • No CUDA GPUs are available(ドライバ未整備 or 認識不良の可能性もあるが、Torch側問題のこともある)
  • RuntimeError: CUDA error: device-side assert triggered
  • CUDA error が生成開始直後に出る
  • localhostは開くが、生成開始で落ちる

要点整理

ここでの最適手順は「切り分けの順番」を守ることです。

  • まずTorchのcuを揃える(cu126へ)
  • まだダメなら ドライバを更新
  • それでもダメなら GPU認識(nvidia-smi)やVRAM不足へ

逆に、最初からあれこれ触ると原因が分からなくなります。

FramePack Studioで発生するCUDAエラーの多くは、Torch(PyTorch)が使用するCUDAランタイムと、PC環境(特にNVIDIAドライバ)の整合が取れていないことが原因です。

重要なポイントは次の3つです。

POINT

  • CUDAツールキットを別途入れていなくても動作するケースが多い
  • しかし、Torchのcuバージョン(cu128 / cu126)と環境が噛み合わないとエラーになる
  • 不安定な場合は、まずcu126へ切り替えて検証するのが有効

エラーが出た場合は、闇雲に設定を変更するのではなく、まずこの「バージョン整合」の観点から確認することが重要です。

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Torchを再インストールしてCUDAバージョンを揃える方法

CUDAエラーの多くは、Torch(PyTorch)のCUDAバージョンと環境の不一致が原因です。

ここでは、Torchを正しいCUDAバージョンで入れ直す具体的手順を解説します。

作業は必ず、FramePack Studioを終了した状態で行ってください。

現在のTorch環境を確認する

ターミナル(PowerShell / コマンドプロンプト)を開き、FramePack Studioのフォルダへ移動します。

cd C:\AI\framepack-studio

仮想環境を使用している場合は、仮想環境が有効な状態で実行してください。

現在のTorchバージョンを確認します。

pip show torch

CUDA付きTorchの場合、バージョン名に 「+cu128」などが表示されます。

例:
Version: 2.x.x+cu128

ここで、現在何が入っているかを確認します。

Torchをアンインストールする

まず既存のTorch関連パッケージを削除します。

pip uninstall torch torchvision torchaudio -y

念のため、もう一度実行して完全に削除されていることを確認します。

安定版としてcu126をインストールする

安定性重視で、まずはcu126版を入れます。

pip install torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu126

インストールが完了したら、再度確認します。

pip show torch

「+cu126」と表示されれば成功です。

GPUが正しく認識されているか確認する

次に、PythonからCUDAが有効か確認します。

python -c "import torch; print(torch.cuda.is_available())"

「True」と表示されれば、CUDAが正しく有効化されています。

もし「False」が表示される場合は、Driver側の問題の可能性があります。

それでも解決しない場合の考え方

  • cu128でエラー → cu126で再検証
  • cu126でもエラー → NVIDIA Driverを確認
  • GPU自体が認識されない → nvidia-smi を確認

重要なのは、一度に複数の設定を変えないことです。
Torchのバージョンを揃えてから、次の原因へ進みます。

なぜこの手順が有効なのか
TorchはCUDAランタイムを内部に持っています。
そのため、環境と整合しないバージョンが入っていると、

  • 起動はするが生成で落ちる
  • GPUが使われない
  • CUDA errorが出る

といった現象が発生します。
正しいバージョンに揃えることで、GPU初期化の不整合が解消されます。

なぜNVIDIA Driverの不整合でCUDAエラーが起きるのか

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TorchのCUDAバージョンを揃えてもエラーが解消しない場合、次に疑うべきなのが NVIDIA Driver(グラフィックドライバ)との不整合です。

CUDAエラーは、単に「バージョンが古いから起きる」のではありません。
より正確には、

Torch(cuXXX)とDriverの“対応範囲”が一致していないと、GPU初期化や計算時に失敗する

これが本質です。

CUDAは2階建て構造

CUDA環境は、次のような2階建て構造で動いています。

  1. NVIDIA Driver(低レイヤー):GPUをOSから制御する土台。CUDAの実行を可能にする。
  2. Torch(cuXXX付きパッケージ):CUDAライブラリを内部に持ち、Driverの上で動作する。

TorchはCUDAを同梱していますが、その実行は最終的にDriverを通して行われます。

つまり、

  • Torchが新しすぎる
  • Driverが古い
  • Windows UpdateでDriverが部分破損している

といった状態では、初期化段階で整合が取れずエラーになります。

なぜ「古いDriver」で新しいcuが動かないのか

Torchのcu128版は、CUDA 12.8系の実行を前提にビルドされています。

しかしDriverがそれ以前の世代や、互換範囲外の場合、

  • GPUメモリ管理API
  • カーネル実行インターフェース
  • デバイス初期化処理

のどこかで整合が取れず、

RuntimeError: CUDA error

といった形で失敗します。

重要なのは、

CUDAツールキットを入れているかどうかではなく、Driverが対応しているかどうか

という点です。

古いだけでなく「不整合」でもエラーは起きる

実際には、単純な「古い」だけが原因ではありません。

次のようなケースでもCUDAエラーは発生します。

  • Windows UpdateでDriverの一部が置き換わった
  • Game ReadyとStudio Driverを頻繁に切り替えた
  • クリーンインストールせず上書き更新を繰り返した
  • GPUドライバが正常に読み込まれていない

この状態では、

  • torch.cuda.is_available() が False になる
  • nvidia-smi は動くが生成で落ちる
  • 初期化時のみエラーが出る

といった曖昧な症状が発生します。

cu126で安定しやすい理由

なぜcu126にすると安定することが多いのか。

cu126は、cu128より要求条件がわずかに緩く、互換性が広い傾向があります。

そのため、

  • Driverが完全最新でなくても動作する
  • 微妙な不整合を回避できる

結果として「cu126にしたら動いた」という現象が起きます。

これは偶然ではなく、「より広い互換範囲に収まった」ということです。

Driver不整合を疑うべきタイミング

次の状況では、Driver側を疑うのが妥当です。

  • cu126でもエラーが出る
  • Torch再インストール後も変化なし
  • torch.cuda.is_available() が False
  • 以前は動いていたのに突然エラーが出た

特に「突然動かなくなった」場合は、Windows UpdateやDriver更新の影響が多いです。

本質のまとめ

CUDAエラーは、

  • Torch(cuXXX)
  • NVIDIA Driver
  • GPUハードウェア

この3つの整合が取れて初めて正常動作します。

Torchだけ揃えても、Driverが崩れていれば失敗します。

逆に、Driverが正常であれば、適切なcuバージョンを選ぶことでほとんどの問題は解決します。

NVIDIA Driverが正常かどうかを確認する方法

TorchのCUDAバージョンを揃えてもエラーが解消しない場合、次に確認すべきはNVIDIA Driverの状態です。

ここでは、

  1. GPUがOSに正しく認識されているか
  2. Driverが正常に動作しているか
  3. Driverが古すぎないか

を順番に確認します。

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nvidia-smiが正常に動作するか確認(最重要)

まず最初に行うべき確認が「nvidia-smi」です。

ターミナルで以下を実行します。

nvidia-smi

正常な場合

  • GPU名(例:RTX 3060)が表示される
  • Driver Version が表示される
  • CUDA Version が表示される
  • メモリ使用量が表示される
例:
+-----------------------------------------------------------------------------+
| NVIDIA-SMI 551.xx    Driver Version: 551.xx    CUDA Version: 12.x         |
| GPU  Name        ...                                                   |
+-----------------------------------------------------------------------------+

この画面が出れば、DriverはOSに正しく読み込まれています。

異常な場合

以下のいずれかが出る場合はDriverに問題があります。

  • ‘nvidia-smi’ is not recognized
  • コマンドが見つからない
  • エラーで終了する
  • GPUが表示されない

この場合は、Driverの再インストールを検討します。

PythonからCUDAが有効か確認

次に、Torch側からCUDAが見えているかを確認します。

python -c "import torch; print(torch.cuda.is_available())"

結果が:

  • True → DriverとTorchの連携は成立している
  • False → DriverまたはTorchのどちらかが正常でない

「nvidia-smi」は動くのに「False」になる場合、DriverとTorchの整合が崩れている可能性があります。

Driverバージョンを確認

「nvidia-smi」の表示内にある

Driver Version: xxx.xx

を確認します。

Driverを1年以上更新していない場合や、Windows Update後からエラーが出た場合は、更新を検討します。
RTX30シリーズ以降を使用している場合、古いDriverでは不安定になることがあります。

Driverをクリーンインストールする方法

Driver更新を行う場合は、必ず公式サイトから取得します。

  1. NVIDIA公式サイトへアクセス
  2. GPU型番を選択
  3. OS(Windows 10 / 11)を選択
  4. Game Ready Driverを選択

インストール時に「クリーンインストール」にチェックを入れると、古い設定が削除されます。

これにより、破損や設定競合をリセットできます。

ノートPC・複数GPU環境の注意点

ノートPCや複数GPU環境では、次の点も確認します。

  • 統合GPU(Intelなど)が優先されていないか
  • NVIDIA GPUが電源管理で無効化されていないか
  • BIOSでGPUが無効になっていないか

デスクトップ環境では通常発生しませんが、ノート環境ではよくある原因です。

切り分けの最終判断

以下の状態なら、Driverは正常と判断できます。

  • nvidia-smi が正常表示される
  • torch.cuda.is_available() が True
  • GPU名が一致している

ここまで確認して問題がない場合、Driverではなく

  • Torchの再構築
  • 仮想環境の破損
  • VRAM不足

を疑います。

GPUが認識されていない場合

Torchを入れ直し、NVIDIA Driverも正常なのにCUDAエラーが出る場合、次に疑うべきは GPU自体が正しく認識されていない状態 です。

GPU認識は、次の3段階で成立します。

  1. OSがGPUを認識している
  2. NVIDIA DriverがGPUを制御できている
  3. TorchがGPUをCUDAデバイスとして認識できている

どこで止まっているかを順番に確認します。

デバイスマネージャーでGPUが表示されるか確認

まずWindows側で物理的に認識されているかを確認します。

手順

  1. スタートを右クリック
  2. 「デバイスマネージャー」を開く
  3. 「ディスプレイアダプター」を展開

ここに

NVIDIA GeForce RTX 3060などのGPU名が表示されていれば、OSレベルでは認識されています。

表示されない場合
  • GPUが正しく挿さっていない
  • 補助電源が接続されていない
  • BIOSで無効化されている
  • ハードウェア故障

の可能性があります。

まずは物理接続を確認します。

nvidia-smiでGPUの表示確認

次にDriverレベルで確認します。

nvidia-smi

ここでGPU名が表示されなければ、Driverが正常に読み込まれていません。

表示はされるがエラーが出る場合は、Driver破損の可能性があります。

Pythonからデバイス数を確認する

次にTorch側でGPUが見えているか確認します。

python -c "import torch; print(torch.cuda.device_count())"

結果が:

  • 1 → GPUが1枚認識されている
  • 0 → Torchからは見えていない

「nvidia-smi」は動くのに「0」になる場合、TorchのCUDAバージョン不整合や仮想環境破損の可能性があります。

リモートデスクトップ利用時の注意

Windows標準のリモートデスクトップ(RDP)経由で実行すると、GPUが無効化されることがあります。

症状

  • nvidia-smiは動く
  • しかしTorchはCUDAを使えない

この場合は、

  • 直接ログインして実行する
  • 別のリモート手段を使用する

ことで改善することがあります。

ノートPCのハイブリッドGPU問題

ノートPCでは、

  • Intel内蔵GPU
  • NVIDIA外部GPU

の両方が存在します。

NVIDIAが省電力モードで無効化されていると、CUDAが利用できません。

確認方法は、

  • NVIDIAコントロールパネル
  • 3D設定の管理
  • 高パフォーマンスNVIDIAプロセッサを選択

切り分けの最終判断

以下が成立していれば、GPUは正常に認識されています。

  • デバイスマネージャーに表示される
  • nvidia-smiで表示される
  • torch.cuda.device_count() が1以上

どこかで止まっている場合、その層に問題があります。

VRAM不足(CUDA out of memory)エラーの具体的対処

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動画生成中に

CUDA out of memory

Tried to allocate X GiB

と表示される場合、原因は単純です。

GPUメモリ(VRAM)が足りていません。

しかし重要なのは、なぜ足りないのかを理解することです。

なぜVRAMは不足するのか

RAM使用量は主に次の要素で決まります。

  • 解像度(Width × Height)
  • フレーム数
  • モデルサイズ
  • 同時に開いている他アプリ
  • 生成中に残留したメモリ

解像度は二乗で効きます。

例:

  • 640×640 → 約41万ピクセル
  • 1024×1024 → 約104万ピクセル(約2.5倍)

ピクセルが増えると、必要メモリも急増します。

最優先で行うべき対処

① 解像度を下げる

最も効果がある対処です。

推奨テスト値:

  • 512×512
  • 640×640
  • 768×432(横長)

まずは低解像度で安定するか確認します。

② 他のGPU使用アプリを終了する

以下のアプリはVRAMを消費します。

  • Chrome(動画再生中)
  • ゲーム
  • 他のAIツール
  • 画像編集ソフト

「タスクマネージャー → パフォーマンス → GPU」
で使用量を確認します。

③ 生成後にメモリを解放する

生成を繰り返すと、VRAMが断片化することがあります。

対処方法:

  • FramePack Studioを終了(Ctrl + C)
  • 数秒待つ
  • 再起動する

これだけで改善するケースは多いです。

それでも足りない場合の調整ポイント

フレーム数を減らす

動画秒数が長いほどメモリを消費します。

まずは5秒程度でテスト。

モデルの変更

大規模モデルはVRAMを多く消費します。

軽量モデルが選べる場合は切り替えを検討します。

RTX3060(12GB)の目安

RTX3060 12GBの場合、

  • 640×640 → 安定しやすい
  • 768×432 → 安定
  • 1024×1024 → 条件次第で不安定

12GBあっても、設定次第で不足します。

技術的な補足

CUDAはメモリを即座に完全解放しない場合があります。

  • メモリキャッシュが残る
  • Pythonプロセスが保持する

そのため、

  • 再起動
  • Ctrl + Cで終了

が有効です。

VRAM不足の判断基準

次に当てはまる場合は、VRAM不足と考えてよいです。

  • 解像度を下げたら動く
  • 生成途中で止まる
  • エラー文に「allocate」「out of memory」が含まれる
  • GPU使用率が100%に近い
ここまでの整理

CUDAエラーは大きく4種類に分かれます。

  1. Torchバージョン不一致
  2. Driver不整合
  3. GPU未認識
  4. VRAM不足

最終チェックリスト(それでも直らない場合)

ここまでの手順をすべて試してもCUDAエラーが解消しない場合、環境そのものが部分的に破損している可能性があります。

以下を順番に確認してください。

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仮想環境を削除して再構築する

FramePack Studioは仮想環境(venv)内で動作していることが多いです。

この仮想環境が破損すると、

  • Torchを入れ直しても直らない
  • 古い依存関係が残る
  • 不整合が継続する

といった症状が出ます。

対処方法:

  1. FramePack Studioを終了
  2. プロジェクトフォルダ内の venv フォルダを削除
  3. install.bat を再実行

これで依存関係が初期状態から再構築されます。

Pythonのバージョンが対応範囲か確認

Pythonのバージョンが新しすぎる/古すぎる場合、依存関係が崩れることがあります。

推奨:Python 3.10〜3.12

確認方法:

python --version

想定外のバージョンであれば、対応バージョンへ変更します。

CUDAキャッシュを削除

まれにCUDAキャッシュが原因でエラーが継続します。

以下フォルダを確認します。

C:\Users\ユーザー名\.cache

必要に応じて削除し、再起動します。

Windows Update直後ではないか確認する

Windows Update後にDriverが自動上書きされ、整合が崩れるケースがあります。

直前にUpdateを行った場合は、

  • Driverを再インストール(クリーンインストール)
  • PC再起動

を試してください。

セキュリティソフトが干渉していないか確認

一部のセキュリティソフトは、

  • Python実行
  • ローカルサーバー起動
  • GPUアクセス

を制限することがあります。

一時的に無効化して動作確認を行います。

物理的なGPU問題の可能性

極めて稀ですが、

  • GPUの故障
  • 電源不足
  • PCIe接触不良

でもCUDAエラーは発生します。

nvidia-smiが不安定な場合はハードウェアも疑います。

最終判断の流れ

以下がすべて正常なら、環境はほぼ問題ありません。

  • nvidia-smiが正常
  • torch.cuda.is_available() が True
  • cu126で再構築済み
  • 仮想環境を再生成済み

それでも解決しない場合は、ログ全文を確認し、特定のライブラリ依存問題を疑います。

まとめ|CUDAエラーは順番に切り分ければ必ず原因にたどり着く

FramePack StudioのCUDAエラーは、一見すると難解に見えます。

しかし、原因は大きく次の5つに集約されます。

原因

  • TorchのCUDAバージョン不一致(cu128 / cu126問題)
  • NVIDIA Driverの不整合や未更新
  • GPUが正しく認識されていない
  • VRAM不足(CUDA out of memory)
  • 仮想環境や依存関係の破損

この順番で確認していけば、ほとんどのケースは解決できます。

焦って全部触らないことが重要。

CUDAエラーが出ると、つい

  • Torchを入れ直す
  • Driverを更新する
  • Pythonを変える
  • Windowsを再設定する

と一気に触りたくなります。

しかしそれでは原因が分からなくなります。

重要なのは、

1つずつ確認し、動作が変わったかを見ること

です。

まずはcu126で安定させる。

多くの環境では、cu126版Torchに揃えることで安定します。

そこからDriverを確認し、必要ならクリーンインストールを行います。

この順番を守るだけで、解決率は大きく上がります。

それでも解決しない場合。

  • nvidia-smiの表示
  • torch.cuda.is_available() の結果
  • エラーメッセージ全文

を確認し、どの層で失敗しているかを見極めてください。

GPUは正しく認識され、TorchがCUDAを有効と判定していれば、
環境はほぼ正常です。

最後に。
CUDAエラーは「運が悪い」のではなく、整合が崩れているだけです。

構造を理解し、順番に確認すれば必ず原因にたどり着きます。

このガイドを上から順番に実行すれば、ほとんどのFramePack Studio環境は安定します。

落ち着いて、一つずつ確認していきましょう。

【Windows対応】FramePack Studioのインストール方法|AI動画をローカル生成する完全手順

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